夏だ一番!メガドライブ祭り(ファイティングパッド6Bの改造)


究極の入力デバイス「ファイティングパッド6B」をさらに使いやすく



メガドライブを買い漁れ!
6月のある日のこと、友人からほぼ次のようなメールが届いた。

--------------------------------------
ちょww事件www
メガドラ特価販売中(中レア物)
今からATMで金リロードして突撃するトコ。
まだ一杯あるから明日来たほうがいいよ。
--------------------------------------

メガドライブかー、まあいい加減売れなくなってきて在庫処分なんだろなあと思っていたところ、二通目が届いた。

--------------------------------------
添付は戦利品。これで17,000円。
買うとき店員半笑いだった。
--------------------------------------

添付されている写真を見ると、ヴァンパイアキラー、ガントレット、チェルノブ、魂斗羅・・・と、わかる人にはわかる、 相当なお宝が揃っている。

それにしても、いくらレアといっても所詮はTVゲームである。
はっきりいってもう年齢も30、我々もいいオッサンではないですか。こんなことで大騒ぎするのは、大人げない。
メガドライブごときに今さら10,000円超えの金額をつぎ込むとは・・・
しかし、戦利品に写っていた「フラッシュバック」(激シブのアクションゲーム)は昔から探しており、980円と安いらしい、ということで 、とりあえず週末に冷やかしに行く事にした。

 ・
 ・
 ・

問題の店に入り、奥まったコーナーに行ったところ、ビックリした!
かなりのお宝が並んでおり、しかもちょっと見、間違った値札が貼ってあるように見える。
昔のゲーム収集などが趣味だと、よく「メディア○ンド」や「お宝鑑定団」などで

『あれ〜?このゲームの値札間違ってね?(ファミコンソフトなのに100,000円オーバー)』

というような値札を見るが、その逆で、相場から考えるとあまりにも安い。全て数千円である。
しかも値段のみならず、品揃えもかなり強力で、長年探していた「ステラアサルト」までも並んでいる。
完全に頭に血が上った状態で、気になったものを片っ端から購入することにした。



まさに秘宝伝説!
ただし「でんせつははじまる」ではなく、既に終わっています(ゲームハード自体が)


計、14,000円也。
いやー良い買い物をしたなあ!

やっぱり「命金」(いのちがね、年齢×1,000円は常備しておかないと恥をかく、という風説)って本当だよね!
いつ急な要りようがあるかわからないからな!
当初の予定などどこ吹く風、社会人の財力に物を言わせて豪快にショッピングし、 ホクホクと帰途に着いた。

前置きが長くなりましたが、今回のテーマはファイティングパッド6Bの改造についてです。


パッドのホームポジション 〜3つめのボタンは押しにくい〜
買い漁ったゲームをダラダラと遊んでいるうち、あることに気付きました。
それは「Cボタンが押しにくい」ということです。

通常ゲームを遊ぶ際、皆さんはどのようにコントローラー(パッド)を保持し、ボタンを押しているでしょうか?
ほとんどの方は、左手でパッドの左半分を持ち、右手で右半分を持ちつつ、左手親指で十字の方向キー、右手親指でボタンを持っているはずです。

このとき、右手親指で常時押せるボタンの数は、いくつでしょうか?
おそらく、ゲームに集中している際には、無意識に押せるボタンは2つで、3つめのボタンは、やや注意しながら押す事にならないでしょうか。
ファミコンのスーパーマリオブラザーズを例に取ると、このゲームで遊ぶ際、右手の親指の配置としては、

 Aボタン(ジャンプ)・・・親指第一関節の、関節寄りの部分で軽く触れている
 Bボタン(ダッシュ)・・・親指第一関節の、先端寄りの部分で軽く触れている

という状態で、いつでもボタンを素早く押せるようにしていると思います。
これはパッド操作時の、右手親指のホームポジションと言えるでしょう。


なお、これ以外のパッドの持ち方も、もちろんあります。
このページの4コマめのような持ち方(シャチョー持ち)もありますし、 私などは、よく人差し指を使って3つめ以降のボタンを操作することがあります。

キモイですか?

スーパーマリオ等のファミコン、マスターシステム以前の昔のセガハードの頃は、右手親指が担当するボタンは2つで良かったのですが、やはり時代の進化と共に、 ゲームも複雑さを増していきます。そのため、入力に使用するボタンも増えていきました。


左向け!チェルノブ!ビロロロロ〜(やられたときの音)
以下は、実際にゲームを遊んでみて不満に思った点です。


・チェルノブ:方向変更ボタンが押しにくい

チェルノブでは、初期状態ではAボタンがショット、Bボタンがジャンプ、Cボタンが方向変更に割り当てられています。
このゲームでは主人公が横スクロールの右方向にしか進めません。左キーを押すと、立ち止まることは出来るのですが、左を向くことは出来ません。
しかし、敵キャラクターは画面左から登場する場合もあり、その時に使うのがCボタンの方向変更ボタンです。
咄嗟のCボタンが間に合わず、左から出現する敵にやられてしまうことがしばしばありました。


・パラスコード:特殊兵器ボタンが押しにくい、常時押していたい

パラスコードなんかさっきの写真に無いじゃん!と思ったら正解です。 どうもメガドライブ熱にやられたようで、前述の買い漁り後に通販で購入しました。
このゲームではAボタンがショット、Bボタンがジャンプおよび敵乗っ取り、Cボタンが特殊兵器に割り当てられています。
Bボタンは敵乗っ取り以外にも、乗っ取り中に破損した機体からの緊急脱出にも使用します。
ただしチェルノブとは異なり、ソフトウェア連射を有効にさえしておけば、特殊兵器ボタンはそれほどON・OFFは意識せず、常時押しっぱなしでも良いようです。


また、これら2つの例とは違うのですが、


・ステラアサルト:機体ロールを方向キーで行いたい

宇宙空間を舞台に3Dで飛び回る、カッコ良いゲームです。
ただ残念な事に、プレステでエースコンバットなどを先に遊んでしまっていたため、思った程の衝撃はありませんでした。 当時とすれば、また特にメガドライブにしてみれば、最高に画期的なゲームだったと思われるのですが・・・

このゲームのデフォルト操作では、左右ボタンが左右への旋回(ヨー)、上下ボタンが上昇と下降(ピッチ)に割り当てられていて、 ファミコンの「スターラスター」などと同じ操作です。
しかし、「エースコンバット」やPSの「マクロスVFX2」などを遊んだ後では、『機体を左ボタンで左に傾け、右ボタンで右に傾け(ロール)』 という操作のほうがしっくりくる感じがします。 ステラアサルトではキーコンフィグ機能もあるのですが、残念ながらロール操作は十字キーには割り当てられません。デフォルトでX、Zでロール操作を行えますが・・・



当然、PCエミュレータであれば、このような不満はキーコンフィグで解消できますが、せっかく買えたメガドライブゲーム、やはり実機で遊びたいところです。
実機上で遊ぶにあたってのこれらの不満を解消するため、次のような改造を考えました。

 i) ModeボタンとCボタンを入れ替えられるようにする
 ii) 左ボタンとXボタン、右ボタンとZボタンを入れ替えられるようにする

i)では、Cボタンの代わりに、Modeボタン(パッドの右上の横についているボタン)を活用する事にします。Modeボタンは、位置的にはスーパーファミコンやサターンパッドで言う「Rボタン」と 同じ部位にありますので、これで次世代機用パッドと同様な操作感が得られるわけです。

ii)は、ステラアサルトにしか使用しませんが、これによりロール操作が十字キーで行えるようになります。ヨー操作がX、Zと少々押しにくくなってしまいますが、目をつぶる事にしましょう。 エースコンバットでも、ヨー操作が必要なのは最終面くらいです。 (エースコンバット2、3、4、5とも、最終面はエリア88ばりの「なんでこんなところを飛行機が?!」な狭い空間を飛ばされます。)


ファイティングパッド6Bの改造、および修理
それでは、実際のファイティングパッド6Bの改造に移りましょう。

基本方針は、「メガドライブパッドをMSXで使う変換コネクタ」の切り替えスイッチと同様です。
ただし今回は、それを3組(Mode&C、左&X、右&Z)作るということと、狭いパッド内の空間にいかに収めるかという点が異なります。

【用意するもの】
・ファイティングパッド6B・・・1
・2回路2接点のスライドスイッチ・・・3(端子が6つ出ているもの、なるべく小さいもの)

【1.配線】
ファイティングパッド6Bを分解して、基板上の各ボタンの場所を見ると、必ず2本の線が接続されています。
片方はGND線で、全ボタンが共通ですが、もう片方の線は基板中央のICのいずれかの端子に接続されているはずです。

まずは入れ替えを行いたい2つの線を、中ほどの適当なところでナイフ等で切断します(下図@)。
続いて、切断した線上の適当な位置で、ナイフの背中で線の上を削り、金属を露出させた上で半田を乗せ、導線をハンダ付けします。
ICの足にもそれぞれ導線をハンダ付けします(下図A)。


Windows付属のペイントで描きました

取り出した導線を、切り替えスイッチにハンダ付けします。

【2.ケース加工と組み立て】
ファイティングパッド6Bのケースに切り欠きを作り、スイッチをはめ込んでエポキシ接着剤等で固定します。
位置としてはこのページの最初の写真通り、Modeキーとコードの間、ケース下部のへこんだ部分を選びました。ね、簡単でしょう!?


終わりに
改造したパッドでのゲームはなかなか快適です。なんと、チェルノブも楽勝で左に向いてくれます!

それではステラアサルトで遊びましょう。
うーん・・・
ハッ、ホッ!・・・

このデカい建造物はすごいなー、破壊するのか・・・
もうちょい、ちょい右・・・
そうそう・・・

あっ!!!
Zキーを押してしまった!人差し指で!

ファイティングパッドにL,Rボタンがついていればなあ・・・と思いました。

(2007/03/17)


トップへ戻る